リオ五輪メダルへの決意を語った新体操「フェアリージャパン」団体の5選手。左から横田葵子(きこ)、松原梨恵、杉本早裕吏、畠山愛理、熨斗谷(のしたに)さくら=東京都北区
リオデジャネイロ五輪に出場する新体操日本代表「フェアリージャパン」の団体の5選手が26日、東京都の国立スポーツ科学センターで、目標とする初のメダルへの決意を語った。
団体の代表は6月に発表予定だったが、候補選手9人の競争心をかき立てるため、今月8日まで持ち越されていた。畠山愛理(21)=東京ジュニアク=は「最後まで誰も諦めなかったのはチームの強み。9人で踊っているつもりで演技したい」と仲間を思いやった。
メダルをめざす日本にとって、新体操のトップに君臨するロシアの存在は大きい。ロンドン五輪では団体と個人でともに金メダルを獲得したが、ドーピング問題で、リオ五輪に出場できるか結論は出ていない。
主将の杉本早裕吏(さゆり、20)=みなみク=は「国際体操連盟(FIG)の判断がまだ出ていないが、ともに戦ってきた仲間なので同じ舞台で戦いたい」。日本体操協会の山崎浩子新体操強化本部長は「出なければ日本の順位は上がるが、ロシアの美しい演技で新体操の良さを世界に広められないのは悲しい。使用していない選手は出られるように」と話した。
FIGは「すべての競技のロシア選手を出場停止とすべきではない」と声明を出している。