事件があった「津久井やまゆり園」前の献花台に花を手向け、祈る人たち=27日午後7時36分、相模原市緑区、角野貴之撮影
事件が起きた津久井やまゆり園の正門には27日、障害のある人やその家族らが次々に訪れ、花を手向けて犠牲者の冥福を祈った。
手をつなぐ育成会の声明全文
特集:相模原の殺傷事件
「事件を機に障害者への差別が生まれないか」。精神障害があるという東京都町田市の男性(29)はそう心配しながら、バスと電車を乗り継いで一人で献花に来た。以前は施設にいたが、今は家で暮らし、アルバイトもしている。「一番弱い立場の知的障害者がこういうことになって……。あってはいけないことだと思う」と声を詰まらせた。
相模原市の内田芳光さん(68)は、脳に障害がある孫(18)がこの園に25日から2日間入所する予定だったが、発作が出たため取りやめた。「タイミングが違っていたらと思うと恐ろしい」。容疑者については「何か勘違いしている。障害のある子も、親や周りの人が一生懸命育てている」と語気を強めた。
障害者の関係団体は27日、相…