聖火台の設置場所を訪れたIOCのバッハ会長(中央)、リオデジャネイロのパエス市長(右)とリオデジャネイロ五輪組織委のヌズマン会長=27日午後、ブラジル・リオデジャネイロ、西畑志朗撮影
リオデジャネイロ五輪の大会組織委員会は27日、観光名所として知られる市中心部のカンデラリア教会前の広場に聖火台を設置すると発表した。リオのパエス市長とともに国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長が視察に訪れた。
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聖火台がスタジアムではなく街中に設置されるのは夏季五輪では初めてだ。「聖火台のお披露目」を取材しようと、各国のメディアが集まったが、台はリオ五輪のエンブレムが入ったカバーで四方を覆われたまま。下に空いたわずかな隙間から中をのぞき込むと、さらに白いカバーで聖火台を覆う念の入れようで、最後まで報道陣に公開されることはなかった。
バッハ会長は作業員の出入り口から中に入り、5分ほど内部を視察。聖火台については「美しく、驚くような形をしていた」とにんまり。視察に同行した組織委のヌズマン会長は聖火台に関する質問に対し、「開会式に関することは一切しゃべらない」と、かたくなだった。(清水寿之)