竹俣紅さん
東京都知事選は31日に投開票を迎える。首都の新しい顔に求められる資質とは何だろうか。どういう基準で選ぶのがいいのだろう。
特集:2016東京都知事選
◇
初めて投票した今月の参院選では、各党の公約を調べ、実現できそうな候補を選びました。
都知事選では、自民党の推薦をめぐる話題もあり、組織票について考えさせられました。選挙は有権者による多数決のはずだけど、大人は付き合いで政党で選ぶ人もいるかもしれない。私たち若い世代はしがらみなく選べると思います。
新知事は待機児童の問題に取り組んでほしいです。同世代の友達から「将来、仕事もしたいし、子育てもしたい。でも両立できるか心配」という声を聞きます。候補者には具体的な政策を語ってほしい。企業や駅に保育所をつくり、都が補助金を出すとか色んなアイデアがあると思います。
都はたくさんの問題を抱えているので全部やるのは難しいかもしれないけれど、一つでいいから実現してほしい。だから、任期途中で都知事がころころ代わるのも良くないですよね。
「自分の1票に責任を持てないから投票したくない」という若い人の声も聞きます。投票は自分で考えて決断しますが、気負わなくてもいいと思います。白票も意思表示。「今の政治がわからない」って表明することも大切と思います。(聞き手・貞国聖子)
◇
〈たけまた・べに〉 東京都在住。渋谷教育学園渋谷高校3年。日本将棋連盟所属の女流棋士。2012年、14歳で女流2級としてプロ入り。