全日本ジュニア強化合宿に参加した紀平梨花
フィギュアスケートの全日本ジュニア強化合宿が29日、愛知県豊田市で始まり、14歳の紀平(きひら)梨花(関大KFSC)がトリプルアクセル(3回転半)―3回転トーループの連続ジャンプを何度も成功させた。
紀平は2015~16年シーズン、13歳以下で争う全日本ノービス選手権で優勝。昨秋初めてトリプルアクセルを成功させ、今は「5回に3回は着ける(成功する)」と言う。この日はフリーの新プログラム「ラプソディー・イン・ブルー」の中でも連続ジャンプを成功させ、関係者からは驚きの拍手が沸いた。
また、世界ジュニア選手権覇者の本田真凜(14)も参加。フリーの新プログラム「ロミオとジュリエット」について、「ロミジュリと言えば羽生(結弦)君。超えられないけど、違う印象に残るプログラムにしたい」と意気込んだ。
ロミオとジュリエットは、14年ソチ五輪で羽生結弦がフリーで使用した曲。「羽生君の演技は何回見ても感動する。私とは比べものにならない」と苦笑した上で、「何年も前から使いたいと思っていた曲。ワクワクする」と目を輝かせた。後半にジャンプが5回入る構成で、「体力的にきつい。体力をつけるために、練習では氷の上をダッシュしています。先生に追いかけてもらって」。
今月はシニアの強化合宿にも参加した。「ついた自信もあるし、自覚もある」と言い、「ジュニアの合宿では引っ張っていけるようにしたい」ときっぱり。室内練習で大きなかけ声を上げるなど、新たな一面を見せた。(渡辺芳枝)