くまモンの利用許諾申請の推移
熊本県のキャラクター「くまモン」のイラストなどを使いたいという申請が、熊本地震以降、急増している。4~6月は984件で、前年の同じ時期の1・9倍に。地震の特例措置として実施している「届け出」も5千件を超えた。復興支援の商品が増え、くまモンの露出度も上がっている。
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米国のスポーツウェア大手「アンダーアーマー」の国内代理店「ドーム」(東京)は7月、くまモンのイラストなどが入った数種類のチャリティーTシャツ(税込み3千円)を限定発売。「くまモンをあしらった商品は初めてだったが、売り切れが出る人気ぶり」(担当者)という。売り上げは全額、熊本県に寄付する。
熊本地震後、復興支援のために熊本産品を前面に打ち出した商品や、チャリティー目的の商品を作りたいという要望が増えた。県は、被災地支援の募金箱やポスターなどにくまモンのイラストを使用する際は、届け出だけをすれば許諾を必要としない特例措置をとっている。届け出はすでに5千件以上になった。
くまモンは2010年に登場。県は、食品の場合は県内企業であることや、県内産の農産物を使うなど一定の条件を満たせば無料で使用を許諾している。15年の関連商品の売上高は1007億円に上る。(大畑滋生)