カレーチェーン「CoCo(ココ)壱番屋」を展開する壱番屋(愛知県一宮市)が廃棄委託した冷凍カツを、産廃業者が不正に横流ししていた事件で、業者は廃棄するつもりがないのに処分を引き受け、処分委託料を壱番屋からだまし取った疑いがあることが捜査関係者への取材でわかった。愛知・岐阜両県警は1日、業者の会長を詐欺の疑いで再逮捕する。
特集:廃棄カツ横流し
業者の会長は「ダイコー」(同県稲沢市)の大西一幸容疑者(75)=食品衛生法違反容疑で逮捕。また、両県警はカツを食品卸売業者に転売し、詐欺容疑などで逮捕された「みのりフーズ」(岐阜県羽島市)の元実質的経営者岡田正男(78)、「ジャパン総研」(名古屋市)の元従業員木村正敏(76)両容疑者についても、別業者へ転売した疑いなどでそれぞれ再逮捕する。
捜査関係者によると、大西容疑者は壱番屋からビーフカツの廃棄処分を受託。カツは昨年8月と10月に引き渡された。だが、実際は廃棄せずに「食品」として岡田容疑者らに売却する一方、壱番屋から廃棄処分料をだまし取った疑いが持たれている。
関係者によると、廃棄委託され…