9日、報道各社に公開された「ファミリア プリスクール夙川」で遊ぶ子どもたち=兵庫県西宮市
待機児童問題が深刻化するのにあわせて、保育園の運営に乗り出す企業が増えている。本業でつちかったノウハウを生かし、特色を出そうと工夫を凝らす。
子ども服メーカー「ファミリア」(神戸市)は9月、兵庫県西宮市の閑静な住宅街に認可外保育園を開園する。同社としては昨年4月、東京・白金台に開園したのに続き2園目だ。
9日に報道各社に公開した「ファミリア プリスクール夙川」は、阪急夙川駅から約500メートル離れたマンション1階にある。定員35人で、英語やアートを学ぶカリキュラムを採り入れる。帽子やエプロン、食器、布団などはファミリア製。園内の厨房(ちゅうぼう)でつくる食事やおやつは有機野菜や天然酵母を使ったパンなど、食材にもこだわる。
保育料は1~2歳児(週5日)で月22万円(入会金や年会費別)と、近くの認可保育園の倍以上だが、岡崎忠彦社長は「アートや食などの本物を体感してもらいたい」と意気込む。2020年までに15園に増やす目標だ。