ブラジル・リオデジャネイロ五輪の男子バスケットボールの競技会場で11日、爆発物の疑いがある不審物が見つかり、観客の入場が遅れる騒ぎがあった。観客が会場に入れないまま試合が開始されたが、不審物はまもなく爆破処理され、大きな混乱はなかった。
リオオリンピック
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地元メディアによると、リオの五輪公園内の会場トイレで、黒いリュックサックが放置されているのが見つかり、同日夜、爆弾処理班や消防が出動。観客の入場が制限されたまま、スペイン対ナイジェリアの試合が予定通りに始まった。
リュックは試合開始直後に遠隔操作で爆破処理され、観客は前半戦の途中から入場した。地元メディアは、試合中の会場に爆発音が響き渡ったと伝えた。リュックにはジャケットなどが入っており、爆発物は含まれていなかったという。当時、競技場の外には長い列ができていたが、パニックなどはなかった。
五輪開幕後、会場周辺で不審物の報告が相次いでおり、爆破処理が繰り返されているが、これまで大きな混乱は起きていない。(リオデジャネイロ=田村剛)