政府は15日の閣議で、大野恒太郎・検事総長(64)の辞職を承認し、後任に西川克行・東京高検検事長(62)を充てる人事を決定した。発令日は9月5日。
大野氏は2014年7月に総長に就任し、大阪地検の証拠改ざん事件を受けて進められていた検察の改革を継続。取り調べの録音・録画(可視化)の試行対象を広げ、積極的な実施に取り組んだ。
東京高検検事長には、田内正宏・名古屋高検検事長(61)が就く。名古屋高検検事長には青沼隆之・最高検次長検事(61)、青沼氏の後任には八木宏幸・東京地検検事正(60)が就任する。
また、伊丹俊彦・大阪高検検事長(62)が9月1日限りで定年退官し、後任には寺脇一峰・仙台高検検事長(62)が就任。同月5日付で仙台高検検事長に稲田伸夫・法務事務次官(60)が就き、黒川弘務・法務省官房長(59)が事務次官に就く。
このほか、長谷川充弘・広島高検検事長(62)と松井巌・福岡高検検事長(62)の辞職も承認された。広島高検検事長には酒井邦彦・高松高検検事長(62)が就き、その後任に斉藤雄彦・横浜地検検事正(61)が就任する。福岡高検検事長には野々上尚・公安調査庁長官(61)が就き、その後任に中川清明・最高検公安部長(57)が就任する。いずれも9月5日付。