宮内庁の風岡典之長官(70)が退任し、後任に次長の山本信一郎氏(66)が就任する人事が固まった。近く閣議で決まる。山本次長の後任には、内閣危機管理監の西村泰彦氏(61)が就任する見通し。宮内庁長官は70歳の節目に勇退するのが慣例となっている。
山本氏は京都大卒。1973年に旧自治省に入り、岡山県総務部長、内閣府事務次官、消防試験研究センター理事長などを経て、2012年6月に次長に就任した。西村氏は東京大卒。警察庁警備局長や警視総監などを経て、14年2月に内閣危機管理監になった。
風岡氏は05年4月に宮内庁次長、12年6月から長官を務めた。天皇陛下、皇太子さま、秋篠宮さまの定例懇談に同席してきた。戦後70年にあたっての両陛下のパラオ訪問や、天皇陛下が生前退位の意向をにじませるお気持ち表明などに対応した。