女子58キロ級2回戦を突破した伊調馨(右)=林敏行撮影
17日に始まったレスリング女子は3階級が行われ、日本勢の先陣を切った69キロ級の土性沙羅(どしょうさら)が、まずは1回戦を難なく突破し、2回戦へ駒を進めた。
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相手は3位に入った昨秋の世界選手権で競り勝ったスタドニク(ウクライナ)。冷静に勝機を探りつつ、低い姿勢から足を取って先制点をつかむ。リズムに乗って1ピリオド(P)を6―2で乗り切ると、2Pも主導権を渡さず11―2で快勝した。
1歳下の21歳の奮闘に、2回戦から登場の48キロ級の登坂絵莉(とうさかえり)が続く。当初はエシモワ(カザフスタン)の左腕を抱えてからの崩しにやや苦戦したが、徐々に間合いをうまく取って相手優位の組み手にさせない。効果的な低いタックルからの攻めで、終わってみれば6―0。3回戦に進んだ。
最後に登場した4連覇の懸かる58キロ級の伊調馨(いちょうかおり)は、前回のロンドン大会8位のアマリ(チュニジア)の動きを観察するように間合いを取る。1P終盤に相手の警告などでポイントをつかむと、2Pは動きを見切ったかのように攻めに転じた。相手の攻めも見切ってカウンター気味に背中を取るなど11―0の完勝。3回戦進出を決め、3人ともに順調な滑り出しとなった。