メダルを手にポーズをとるバドミントン女子ダブルスで金メダルの高橋礼華(あやか)と松友美佐紀(左から)=リオデジャネイロ、永島学撮影
リオデジャネイロ五輪バドミントン女子ダブルスで金メダルを獲得した高橋礼華(あやか、26)、松友美佐紀(24)が19日朝(日本時間19日夜)、リオ市内で記者会見した。最終第3ゲームに5連続の得点で逆転したことについて、高橋は「今までたくさん辛いことを乗り越えてここまできているので、ここでは終われないという気持ちが逆に出た。前日にレスリング女子の伊調馨さんが逆転して勝っているのを見て、私も逆転できるという気持ちになり、逆転勝ちにつながったのかなと思う」と振り返った。
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一夜明けての思いを聞かれると、高橋は「(最終第3ゲームの)19点目くらいから覚えていなくて、どうやって勝ったんだろうという気持ち。表彰台に立っても実感が湧いてこなかった。携帯のおめでとうメッセージを見たり、テレビに出たりしてようやく実感してきた。本当にうれしい」。「オリンピックでは自分たちのプレーを出すことだけを意識し、試合に挑んだ。正直、オリンピックに入ってからはプレッシャーがぜんぜんなかった」と話した。
また、松友は「(逆転した)あの場面で自分たちの最高のプレーができたのは4年間、いろんなことを経験してきて2人で頑張ってきたという思いがあったから。2人でたくさん頑張ってきてよかった」と話し、「決勝で戦ったデンマークの選手や、ずっと目標にしてきた中国のペア、インドネシアや韓国のペアと試合ができることが本当に楽しくて、その選手たちがいてくれたからこそ、今の自分たちがいる。試合で少しでも自分たちの力をぶつけて恩返しをしたいという思いが今回の五輪ではあった」と語った。
自分へのご褒美を聞かれると、高橋は「帰国したら、大好きな『三代目 J Soul Brothers』のライブに行くつもりなので、それがご褒美かな」。松友は「オリンピックに向けて、ずっと休みなしで練習してきたので、少しだけ休みを自分にあげてもいいかなと思う」と話した。(永島学)