新型コロナウイルス感染症が効果的に抑制され、夏休みの旅行シーズンが到来したなどの好材料の影響により、中国の観光業は今年初の回復ピーク期を迎えている。多くの観光テーマ路線の中で、避暑旅行と親子旅行が夏休みシーズンの人気商品であることは間違いない。中国新聞社が伝えた。
とはいえ、今年の夏休み親子旅行の人気出発地と人気目的地は例年と比べると変化が見られた。これまでは北京、上海、広州がずっと人気出発地であり人気目的地だったが、今年はQunar.Comプラットフォームの夏休み親子旅行人気路線上位10路線のうち、三亜が目的地・出発地になる路線が半数を占めた。
携程旅行網が発表した「省を跨ぐ団体ツアー回復から半月間の人気報告」によると、人気出発地に観光客の前期比増加率が1200%に達したところがあり、人気目的地も同増加率が最高で273%に達した。
各地政府は現地の観光市場を迅速に回復させるため、次々に政策を打ち出して観光客を誘致する。貴州省は省内のすべてのA級観光スポットの入場料を半額にし、山西省もすべての国立A級観光スポットで平日の入場料を無料にした。内蒙古(内モンゴル)自治区は旅行会社が企画した団体ツアーは観光スポットの入場料を無料にするとした……。
新学期スタートの時期が近づき、今年は多くの親たちが近場の旅行を夏休み最後のイベントに選択した。Qunar.Comのデータでは、今年の夏休み親子旅行の人気電車路線はいずれも近場のコースで、そのうち成都を出発して楽山を日帰りするコース、南寧-北海コース、昆明-文山コースなどは、いずれも今年新たに登場した人気路線だ。
移動コストが低下したことを受け、長く家での勉強を余儀なくされてきた大学生たちは「気ままな旅」に出かけている。データによると、8月以降の大学生に人気の航空路線は観光路線が多く、目的地は昆明、成都、西安、広州に集中している。
感染症の予防・抑制が安定に向かう状況の中、ますます多くの中国人が荷造りをして、外へ出かけようとしている。携程が発表した「下半期旅行意欲調査報告」によれば、回答者の80%以上が「下半期に旅行したい」と答えたという。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年8月24日