5回、加納(右)を攻める高山=加藤諒撮影
プロボクシングの世界ボクシング機構(WBO)ミニマム級王座決定戦が20日、兵庫県三田市の駒ケ谷運動公園体育館であり、元王者で同級2位の高山勝成(33)=仲里=が同級1位の加納陸(18)=大成=と対戦。高山は3回に左まぶたを切り、6回58秒でレフェリーが試合をストップ。6回を終えた時点での判定となり、3―0(59―56、58―56、59―55)で勝利。世界王座に返り咲いた。
世界初挑戦だった加納は、井岡弘樹の持つ国内最年少世界王座獲得記録(18歳9カ月10日)に挑んだが、更新はならなかった。
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〈たかやま・かつなり〉 1983年5月12日、大阪市出身。00年デビューで、05年にWBCミニマム級王者、06年にWBA暫定王者、13年にはIBF王者。14年末のIBFとWBOのダブル王座決定戦を制し、日本選手として初めて主要4団体での王座獲得に成功した。158センチ、右ボクサーファイター。40戦31勝(12KO)8敗1無効試合。
■新進気鋭の18歳を技術で圧倒
6回、加納の頭部が当たって切れた高山の左まぶたについて、レフェリーが続行不可能と判断した。高山はリング上でしゃがみ込み、両拳でロープをたたいて悔しがった。内容は完勝。ただ「(加納が)弱っているのが分かったので、後半にKOできる、というのがあった」。