銅メダルを獲得した日本チームの選手たちと抱き合って喜ぶ井村雅代ヘッドコーチ(中央)=19日、マリア・レンク水泳センター、西畑志朗撮影
一度は衰えた日本の力を、黄金期を支えた指導者が世界トップクラスへと引き戻した。シンクロナイズド・スイミング日本代表の井村雅代ヘッドコーチ(66)。2大会ぶりに表彰台のデュエットに続き、チームでも3大会ぶりのメダルを日本にもたらした。
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リオオリンピック
19日、ウクライナとの接戦を制してチームで銅メダルを取った選手と喜びを分かち合った。「あの子たちはよく泳ぎきった。素直にうれしい」
自身は中1からシンクロを始めた。天理大卒業後、中学の保健体育の教員を8年間務めた後、シンクロ指導に専念する。五輪の正式種目になった1984年ロサンゼルス大会から日本代表の指導にあたり、6大会連続でメダルを手にした。
2004年アテネ大会を最後に日本代表を離れると、中国に招かれた。アテネ大会6位のチームを08年北京大会で銅メダルに引き上げ、12年ロンドン大会では銀メダルを獲得させた。
14年に日本代表へ復帰。国際…