高校日本代表が出場する野球のU18(18歳以下)アジア選手権の第11回大会は31日に台湾・台中で1次リーグがあり、A組の日本は台湾を3―0で下した。四回に藤平(横浜)の遊ゴロ、林中(敦賀気比)の適時打で2点を先行し、六回にも相手の暴投で加点。今井(作新学院)、堀(広島新庄)の継投で逃げ切り、A組1位を確定させた。日本は9月1日に1次リーグ最終戦をインドネシアと戦う。
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▽1次リーグA組
香港(1勝1敗)11―1インドネシア(2敗)
▽1次リーグB組
韓国(2勝)3―1中国(1勝1敗)、フィリピン(1勝1敗)13―4タイ(2敗)
■下位打線が奮闘
日本の下位打線が頑張りを見せた。四回1死二、三塁で6番左翼の藤平(横浜)。本来は投手だが長打力を買われてこの日は野手で出場した。普段から「与えられた場所で貢献するだけ」というように、高めの球を思い切りたたきつけて遊ゴロとし、三塁走者が生還。1点を先行した。2死三塁となって7番一塁の林中(敦賀気比)。チームでは遊撃を任されるが、「代表に選ばれただけでも幸せ」と腐らない。左前に運んでもう1点を加えた。
■2番手の堀、7奪三振の好投
2番手で登板した堀が好投した。五回1死一、二塁で登板。相手は4番だったが「三振を狙った」。サイド気味の左腕から繰り出す切れ味鋭いスライダーで空振り三振に。次打者に四球を出したが後続をぴしゃり。途中降板の予定も、「流れを切りたくなかった」(小枝監督)と最後まで投げきり、被安打1、7奪三振の活躍を見せた。チームには高橋、寺島ら好左腕がひしめくが、「スライダーだけは負けたくない」と意地をのぞかせた。