北九州市は、国内外から未発表の4コマ漫画を募る北九州国際漫画大賞を創設すると発表した。「銀河鉄道999(スリーナイン)」「宇宙戦艦ヤマト」で知られる松本零士さんら市ゆかりの漫画家が審査する。2020年の東京五輪を見据え、海外で人気の高い日本の漫画文化を北九州から発信する考えだ。
審査委員はほかに、うえやまとちさん(福津市在住)、萩岩睦美さん(八幡西区在住)、講談社の漫画誌「モーニング」の田渕浩司副編集長が務める。起承転結が凝縮され、絵を見て展開がわかりやすい4コマ漫画に限定し、応募は専用ホームページから電子データを送信する。
英語、中国語、韓国語のページも用意し、環境や水道分野で市と協力関係にある東南アジアの各国や、フランス、米国などにも呼びかけ、国際色豊かなコンクールをめざす。
市は2012年にJR小倉駅北口に市漫画ミュージアムを開館し、松本さんは名誉館長を務める。北橋健治市長は31日の記者会見で「東京五輪に向けて日本の文化を発信する絶好の機会。世界で愛されている日本の漫画を通じて、北九州の魅力を強く内外に発信したい」と話した。
大賞は賞金50万円。海外部門賞(30万円)、漫画ミュージアム賞(20万円)のほか、仕事場を提供するTOKIWA創賞も設ける。応募は9月5日~11月18日午後2時まで、専用ホームページで受け付ける。(伊藤宏樹)