自宅から泥をかき出し、汚れた机を運び出す家族=1日午前9時25分、北海道南富良野町、大山稜撮影
北海道の空知川の堤防が決壊し、中心部が広範囲にわたって浸水した北海道南富良野町幾寅(いくとら)地区では、1日朝から住民らが泥水をかき出す作業に追われた。
岩手県内では1600人が孤立状態
「南ふらの農産物処理加工センター」では、約10人の職員が建物の中の泥や汚れたイスなどを外に出していた。富士池慎也さん(49)は「施設の中も隣の工場も泥だらけでめちゃくちゃです」。床上1メートル以上の浸水があり、作業車も流されたという。ジャガイモなどの収穫の最盛期に訪れた大雨被害。「材料もないし、工場の機能もストップしていて、再生に何カ月かかるのか」
中心部にある集合住宅では、堀内麻由美さん(34)と11歳の双子の魁(かい)君、翔君の親子が自宅の床上にたまった泥をスコップやちりとりなどを使って取り除いた。1日朝から自宅周辺は断水しており、魁君は「水があればもう少し泥も落としやすいのだけど」。
町立南富良野小学校に設けられ…