GIMICOさん
2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は9日、ブラジル・リオデジャネイロで開催中のパラリンピックの閉会式(現地時間18日)で行われる東京への引き継ぎセレモニーのコンセプトを「POSITIVE SWITCH」と発表した。障害をきっかけに独自の世界観を確立したモデルやダンサーらのパフォーマンスで、東京の魅力を世界に発信するという。
企画演出は、音楽監督の椎名林檎さんら五輪閉会式と同じチームが手がける。事前にコンセプトや出演者を公表するのは異例だが、クリエーティブ・スーパーバイザーの佐々木宏氏は「閉会式となると関心が薄れる部分もある。少しでも多くの方に関心をもって見て頂ければ」と説明した。
主な出演者は中学生の時に右足を切断し、今は義足のモデルとして活躍するGIMICO(ギミコ)さん、20代前半で左足を失ったダンサーの大前光市さん、暗闇を体感するワークショップで活動する視覚障害者の檜山晃さんの3人。スタジアムの特設ステージで、東京の近未来を示した映像や音楽とともに8分間のパフォーマンスを披露するという。
コンセプトについて佐々木氏は「一つの障害がむしろ、新しい人生のポジティブな変革のきっかけになる。そんなテーマを、東京大会は打ち出していきたい」と話した。