13日、ソウル近郊・平沢(ピョンテク)にある在韓米軍烏山(オサン)空軍基地付近を飛行する米軍の戦略爆撃機B1B=AFP時事
韓国政府が今年5月、米国との定例の防衛協議で核兵器の共同管理に言及したと、米韓関係筋が明らかにした。韓国側の関心は、米軍が韓国内の基地などに核兵器を配備し、米韓共同で管理すれば、北朝鮮の脅威によって広がる韓国内の核武装論を抑えられる点にある。米国のオバマ政権は東アジアで核が広がる「核ドミノ」を警戒しており、韓国の考えを受け入れなかった。
5月9、10両日にワシントンで開かれた米韓統合国防協議には、シアー米国防次官補や柳済昇(リュジェスン)韓国国防省国防政策室長ら、国防・外務高官が出席。北朝鮮の核・弾道ミサイル開発への対応について意見交換した。
韓国側が念頭に置く共同管理は、米国が北大西洋条約機構(NATO)加盟国と行っているものだ。米はドイツ、イタリア、ベルギー、オランダの4カ国に航空機搭載型の核爆弾を配備。4カ国は警備などに協力しているとされ、核兵器使用について意見を言えるが、最終決定権は米国にある。
協議で韓国側は、1月の北朝鮮…