「オケ老人!」の完成披露試写会に参加した杏さん(右)=東京都内
俳優の杏さんが19日、東京都内で開かれた初主演映画「オケ老人!」(11月11日公開)の完成披露試写会の舞台あいさつに登場した。今年5月に双子を出産後、初の公の場となった杏さんは「人前に出るのが久しぶりでドキドキしています」と緊張気味に語った。
コラム:杏の気分ほろほろ
出産後の心境を問われた杏さんは「新しい発見の毎日です」と笑顔で答え、集まった観客や報道陣を前に「そういえばこういう世界にいたな、という感じ。ずっと家の中にいたので、今日はみなさんと会えてうれしいです」と話し、会場から大きな拍手を浴びた。
「オケ老人!」は、杏さん演じる高校教師が間違えて入団してしまった、老人だらけのアマチュア・オーケストラの奮闘を描いた物語。この日は、共演した笹野高史さん、黒島結菜さん、坂口健太郎さん、小松政夫さん、石倉三郎さん、藤田弓子さん、細川徹監督も登壇した。
初主演映画となった今作について杏さんは「指揮とバイオリンという新しいことにチャレンジしなくてはならなくて、主演よりも楽器をやるほうのプレッシャーが大きくて」と撮影の苦労を明かしつつ、「新しいものを始めるのに年齢は関係なく、チャレンジをするとき、始めたときがそのタイミングという風に感じられるんじゃないかな、と。この作品が明日への活力になればと思います」と映画の魅力を語った。(佐藤美鈴)