完全引退する「ニューなのはな」=JR東日本千葉支社提供
JR東日本千葉支社の唯一のお座敷列車「ニューなのはな」が、25日の長野行きを最後に「完全引退」する。18年前にデビューし、団体客や修学旅行生を県内外の観光地に運んできた。今年8月で運行を終える予定だったが、南房総方面などに臨時電車を走らせたところ好評だったため、ラストランが延期された。
“テツ”の広場
「長年メンテナンスをしてきて愛着があるので寂しい。手から離れる感じです」。同支社の幕張車両センター(千葉市花見川区)に勤務する吉野智和さん(36)は、10年以上にわたり整備を担当してきた。
国鉄時代の特急車両485系を改造したニューなのはな。他の車両が次々と最新型に切り替わる中、同支社管内で最も古い車両となり、故障時の対応や整備技術などを受け継ぐのは苦労もあった。「社員にとって生きた教材のような電車」と吉野さんは言う。
ニューなのはなは、1986年…