富士通とカレンシーポートが実施したスタンプラリー。スマホを光にかざすと、スタンプをとることができる=千葉市美浜区
「シーテックジャパン」が4日、千葉市の幕張メッセで開幕した。IoT(モノのインターネット)の総合展に衣替えした今年、目立つのがベンチャーの出展だ。大手電機などと組んで新技術をうみ出す「オープンイノベーション」の動きが広がっている。
会場に点在するチェックポイントで、電球の光にスマホをかざすとスタンプがたまっていく――。富士通がフィンテック(ITを駆使した金融サービス)系ベンチャーの「カレンシーポート」(東京)と実施したスタンプラリーは、仮想通貨でお金のやり取りを体験できるイベントだ。
決済の取引記録を暗号化する「ブロックチェーン」技術と、富士通の光によって情報を埋め込む技術を組み合わせた。今回はお金の代わりにスタンプがたまる仕組みだ。富士通の担当者は「ベンチャーは開発で小回りが利く。協業は新しい力」と話す。
人工知能を手がける東大発ベンチャー「プリファードネットワークス」(東京)は、棚から様々な物を取り出すロボットを展示した。産業用ロボット大手のファナックと共同開発したもので、今年夏にあったアマゾン主催のロボット・コンテストで世界2位に輝いた最先端の技術だ。棚に置いてある日用品を認識し、置いてある向きも判断して、どこをつかむかを自分で決めるという。
シーテックを主催する電子情報…