メダリストを乗せたバスが、沿道に集まった人たちの間を進んだ=7日午前11時23分、東京・銀座、林敏行撮影
リオデジャネイロ五輪とパラリンピックの選手による合同パレードの出発式が7日午前10時40分、東京五輪・パラリンピック組織委員会のオフィスが入る東京・虎ノ門ヒルズ前で始まった。出発式で、五輪のレスリング女子53キロ級銀メダルの吉田沙保里選手は「今回は初めてオリンピック、パラリンピックの合同パレード。ふだん交流できない選手たちと、同じチームジャパンとして一緒にパレードできることをうれしく思う」とあいさつ。パラリンピックの車いすテニス女子シングルス銅メダルの上地結衣選手は「リオ大会では、現地に応援にきてくれた日本の方の声援に後押しされ、力を出し切ることができた。4年後の東京でさらなる高みを目指したい」と話した。
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パレードは午前11時すぎに東京都中央区銀座8丁目を出発。中央区室町3丁目まで、中央通りを約2・5キロ行く。沿道にはメダリストらの姿を見ようと、多くのファンが詰めかけた。
リオ五輪で日本は12の金メダルを含む史上最多の41個のメダルを獲得した。体操男子団体と個人総合で金メダルを獲得した内村航平選手や、バドミントンで日本勢初の金メダルを女子ダブルスで獲得した高橋礼華(あやか)選手、松友美佐紀選手ら、メダリスト58人のうち50人がパレードに参加した。
リオ・パラリンピックでは金はなかったものの、前回のロンドン大会を上回る24個のメダルを獲得。メダリスト38人のうち37人がパレードに参加した。
4年前のロンドン大会の時は、パラリンピックが開幕する前に五輪のメダリストが銀座をパレードし、主催者発表で約50万人の観衆が詰めかけた。今回は、2020年東京五輪・パラリンピックを一体で盛り上げようと、パレードも初めて、五輪とパラリンピックの合同開催となった。