伊豆総合高校放送部が作った動画の一部。左から、げた箱を開ける男子生徒、入っていた「教室にきてください」のメッセージ、教室での女子生徒からの「告白」の3場面=伊豆市選挙管理委員会提供
静岡県伊豆市議選(16日告示、23日投開票)を前に、地元の伊豆総合高校放送部が制作した投票を呼びかける動画が公開され、話題になっている。高校を舞台にしたユーモラスな作品で、制作を依頼した市選挙管理委員会は「若い人たちに選挙に関心を持ってもらうきっかけになれば」と期待している。
動画は約20秒で、放送部員自らが出演し、撮影、編集も手がけた。
ストーリーはこうだ。男子生徒が開けたげた箱に置き手紙がある▽女性が書いたと思われる文字で「教室にきてください」のメッセージ▽男子生徒が教室に行くと、女子生徒が待っている▽だが、「話したいことがあって」と言う女子生徒の口から出たのは、好きという告白ではなく、「一緒に選挙、行きませんか」という誘いだった――。男女5人の部員で2週間ほどかけて完成させたという。
放送部の若林大貴部長(2年)は、男子生徒役を演じた。今回の市議選では選挙権はないが、来年には18歳の選挙権年齢に達するという。「選挙について自分自身、まだ何も考えていなかった。でも、投票を呼びかける動画を作ったことで、選挙が自分にも身近になり、投票に行こうという気になった」と話す。
市選管による動画制作は、4月…