米大統領選の共和党候補トランプ氏に体を触られたという女性の証言を報じた米紙ニューヨーク・タイムズは13日、記事の撤回を求めたトランプ陣営に対し、「我々は世間の関心事について価値ある記事を書いた」と反論し、要求を拒絶する手紙を返信した。
米大統領選
同紙は12日、トランプ氏に機内で胸を触られたり、スカート内に手を入れられたりしたという女性らの証言を報道。トランプ氏の弁護士は同日、記事は名誉毀損(きそん)に当たるとして、記事の撤回と謝罪を求め、応じなければ「法的措置をとる」と通告した。
これに対し、同紙の弁護士は13日付の返信で「トランプ氏の評判は自らの言動で築いたもので、我々の記事は少しも影響を与えていない」として、名誉毀損(きそん)との指摘を否定。その上で、トランプ氏が、米市民は女性たちの証言を聞く権利を持たないと考えているのであれば、「法廷で彼の考えを正す機会を得られることを歓迎する」と記した。
トランプ氏は同日、記事は「完全なでっち上げ」とツイッターで全面否定。フロリダ州の遊説では、女性の証言が偽物であることを示す「確固たる証拠」を近く公表すると述べた。
一方、ミシェル・オバマ大統領夫人はニューハンプシャー州で「これ以上、ましてや(大統領任期の)4年間も子どもたちに騒動を聞かせるわけにはいかない」と演説し、民主党候補クリントン氏への支持を呼び掛けた。(ニューヨーク=金成隆一)