政府は14日、天皇陛下の生前退位をめぐって政府が設置した「天皇の公務の負担軽減等に関する有識者会議」の初会合を17日夕に開くと発表した。初会合には安倍晋三首相も出席し、メンバーの有識者6人から今井敬・経団連名誉会長が座長に選任される見通し。
有識者会議は憲法や皇室制度に詳しい専門家からのヒアリングを重ね、生前退位を含む天皇陛下の負担軽減策の論点を整理する。菅義偉官房長官は14日の記者会見で、報道各社の世論調査で早期の対応を求める声が多いとして「議論を引き延ばすことはすべきではない」と説明。「課題や問題点を整理して明らかにする中で、国民の幅広い意見を反映するような提言をまとめてもらう形になるだろう」と述べた。