野党が勝利した4月の韓国総選挙で、韓国大検察庁(最高検)は14日、議員当選者300人のうち33人を公職選挙法違反などで起訴したと発表した。与野党の激戦に加え、与党内で熾烈(しれつ)な公認争いが起き、告発合戦が起きたことが背景にありそうだ。
同庁は当選者の半数強にあたる160人を同法違反などの疑いで捜査していた。96・3%にあたる154人が告訴や告発を受けた。同庁は、野党陣営の分裂で3党が争う構図から、野党同士の告発合戦も起きたとみている。
今回の選挙違反では、金品の授受よりも、根拠のない中傷宣伝の事例が多かったという。地方紙記者が自身の支持する候補者の対立候補について、「検察の事情聴取を受けた」などの虚偽の事実を報道したケースもあった。与野党が候補者選びの際、世論調査結果を参考にしたため、調査結果を偽造した事件も起きた。
起訴された33人のうち、70…