第3回中国国際輸入博覧会がまもなく開催される。今年も海外からたくさんの出展企業が予定通りに参加し、中国のチャンスをともに享受する。過去2回の出展企業の多くが上海市や中国国内の他の省・直轄市に進出しており、上海ビジネス当局がまとめた統計によれば、今年上半期に行われた2回の重大プロジェクト集中調印式では、出展企業によるプロジェクト32件が上海で実施されることになったという。「新民晩報」が伝えた。
今回の出展企業には、実は「古くからの友人」が少なくない。過去2回の輸入博で注文を獲得して、中国市場に根を下ろして発展することへの信頼感をより強固なものにした企業たちだ。イスラエルの科学技術企業ウォータージェンは、上海の陸家嘴に浜江エリアの美しい景色が見えるオフィスを構え、中国エリア本部を設立した。アストラゼネカは無錫で協力を進めて国際生命科学イノベーションパークを共同建設し、中国内外のイノベーション企業を複数社誘致し、今年はこうした企業と共に輸入博に出展する。エチオピアのQARDコーヒー栽培園のコーヒー豆は昨年初めて中国に進出し、今年はカフェを開き、「上海の頂点」と呼ばれる高層ビルでもコーヒーを販売するようになった。
輸入博の極めて大きな波及効果は、まるで強く結ばれたリンクのように、海外からやって来た出展企業を中国に残った投資企業に変えた。輸入博が構築した国際調達プラットフォーム、投資促進プラットフォーム、人的・文化的交流プラットフォーム、開放協力プラットフォームは、グローバル経済の復興にさらに活力を注入することになる。
輸入博の波及牽引効果により、今年1-9月には、上海市の外資系企業による直接投資の実行ベース投資額が155億1500万ドル(約2430億1千万円)に上り、前年同期比6.1%増加した。多国籍企業のエリア本部の累計導入数は758ヶ所(うちアジア・太平洋エリア本部は132ヶ所)に上り、研究開発センターも475ヶ所に達した。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年11月2日