ミレ信用組合(本店・大阪市)は14日、職員が顧客の預金など計1億6千万円を着服していたと発表した。同信組によると、和歌山支店で勤務していた50代の総務部付課長の男性が1998年3月~今年3月、複数の客の預金計約1億5900万円を着服したという。今年7月、預金の払い戻しの依頼があった際、課長自ら客に着服の事実を告げ、発覚した。
その後の調査で、30代の融資係長の男性の着服も判明。09年8月~今年7月、複数の客の定期預金などから約800万円を着服していたという。同信組は和歌山東署に被害届を出した。課長は懲戒解雇し、融資係長も今後処分する。
ミレ信組は大阪府や和歌山県で計9店舗を持ち、預金量は9月末時点で1034億円。