掘り当てたレンコンに笑顔の参加者=10日、長崎県島原市
長崎県島原市の島原城のお堀に自生するレンコンを掘る大会が10日あり、東京や茨城など県内外から130人を超える人が参加して泥だらけになりながら、掘ったレンコンの重さを競った。
島原城周辺の店でつくる森岳(もりたけ)商店街(松坂昌応〈まさお〉会長)が毎年開いており、今年で12回目。
開会式では、松坂会長が「昨年の大会記録(2960グラム)を更新してほしい」と激励。大会関係者から、ルールや掘り方のコツをアドバイスされた参加者は、一斉にお堀の中に。「冷たいっ」「足を取られて、動けない」「泥臭い」などと言いながらも、首や頭まで水につかってレンコン掘りに挑んでいた。
東京から友人と2人で参加した会社員の浅野泰子さん(35)は「初めて長崎を訪れた。このような体験ができたことは一生の思い出。島原の魅力をたくさんの人に発信したい」と、泥だらけの顔で笑った。
大会関係者によると、今年の優勝重量は1990グラムで、記録更新はならなかったという。(舞田正人)