デモンストレーションでおすすめのメニューを紹介するロボット「Sota(ソータ)」=6日、東京都港区、植松佳香撮影
ゼンショーホールディングスは6日、小型ロボットを使った接客の実用化を目指すと発表した。2020年の東京五輪までに傘下のファミリーレストラン「ココス」の1店舗で導入する計画だ。
接客するのは、ロボットメーカーのヴイストン(大阪市)がつくった「Sota(ソータ)」と「CommU(コミュー)」。どちらも身長約30センチで愛らしい見かけだ。タッチパネルとともにそれぞれの席に配置され、客が座ってから帰るまで対応する。
注文はこれまで通り従業員が受け付けるが、客が選んだタッチパネルの選択肢に応じておすすめ料理を自分で説明したり、食事が運ばれるまでの間、会話やゲームで楽しませる。
この日、都内であったデモンストレーションでは、客を演じる人がタッチパネルの「料理はいつ来るの?」という文字をタッチすると、ロボットが「あと11分~13分くらいかな。ごめんね、もう少し待っててね」と案内した。
今回の取り組みは、大阪大学大学院の知能ロボット学研究室との共同研究で、3月末から1週間、店舗で実証実験をしたところ、子連れ客らに好評だったという。(植松佳香)