企業の「ブラック度」を測るポイント(ブラック企業対策プロジェクトの資料から)
女性新入社員が過労自殺し、労災認定された広告大手の電通に14日、東京労働局などが立ち入り調査に入った。過重労働や長時間労働はこれまでも様々な企業で問題化しており、就職活動に臨む学生には深刻な問題だ。学生たちは企業の実態を見極めようと、色々な工夫をしている。
就職活動中の中央大学法学部3年の横沢俊英(としひで)さん(21)は、転職者の話が聞ける会社の説明会などを選んで足を運んでいる。転職者の話の方がリアルな情報が得られると考えるからだ。電通の女性新入社員が過労自殺で労災認定を受けたことは友人の間でも話題になった。「何でこんなことになるんだろう」とショックを受けたという。
来春からホテルチェーンで働く予定の都内の女子学生(21)は就活生同士の横のつながりで「ブラック企業」などの情報を集めた。会社説明会での労働条件に関する質疑の内容や社員の様子を教え合った。「様々な角度から企業を見ることで、実態を見抜けると思った」と振り返る。
広告会社から内定を得た関西の女子学生(22)は就活中、ウェブサイトやツイッターなどを駆使して、「ブラック」かどうかを調べたという。「すべてをうのみにするわけではないけれど、火のないところに煙は立たないだろうとも思うので」と話す。
就職情報会社ディスコが昨秋、…