17日、イラク北部モスル奪還に向けて、モスルから約45キロ南の地点に集まるイラク軍側の兵士ら=AFP時事
イラク政府が17日に開始したモスル奪還作戦について、米国は対「イスラム国」(IS)の転換点になると位置づける。カーター国防長官は声明で「一連の作戦の中で、ISを破滅させていく決定的な瞬間となる」との見方を示した。
イラク、IS一掃作戦に着手 北部モスルに部隊10万人
カーター氏は声明でさらに、「米国と有志連合は、困難な戦いの中でイラク治安部隊とペシュメルガ(イラク・クルド地域政府の治安部隊)、イラク国民を支援していく」と誓った。
米軍主導の有志連合によるイラクでの空爆は、約2年間で1万回を超えた。米軍は地上戦闘部隊を送らず、空爆と地元部隊の訓練、助言の支援をしている。米政府はモスル奪還を重視し、2月以降、特殊部隊を含む米兵計1300人超を追加派遣してきた。
住民100万人以上が残るとみ…