岩山弘さんが遺体で見つかった自宅=20日午後9時48分、岐阜県高山市八日町
20日午後4時25分ごろ、岐阜県高山市八日町の民家で、住民の無職岩山弘さん(84)が布団の中で冷たくなっているのを、帰宅した長男(55)が発見し、110番通報。その後、岩山さんの死亡が確認された。岩山さんの首に電気コードのようなものが巻かれていたことから、県警は殺人事件として捜査を開始した。
岩山さんの介護をしていた妻(81)の行方がわからなくなっており、県警は何らかの事情を知っているとみて捜している。
県警によると、岩山さんは仰向けの状態でベッドの上に倒れており、首の近くまで掛け布団がかけられていた。室内に争ったような形跡はなかった。この日の朝、長男が農作業に出かける時には異状はなかったという。
岩山さんは妻と長男夫婦、孫2人の6人暮らし。岩山さんは数年前から下半身が不自由で、主に妻が介護していた。県警が妻の行方を捜したところ、現場から数百メートル離れた牛舎付近で、妻が普段使っている車が見つかったという。
近所の女性(79)は「岩山さんは車いすで移動したり、自分で食事したりできるが、トイレは奥さんが手伝っていた。数日前まで変わった様子はなかった」と驚いた様子で話した。