安倍内閣は25日午前、南スーダンの国連平和維持活動(PKO)にあたる陸上自衛隊の派遣期限を、今月末から来年3月末まで5カ月延長する実施計画を閣議決定した。
政府は来月20日ごろの次期部隊派遣までに、安全保障関連法で可能になった「駆けつけ警護」などの新任務を付与するかどうかについても判断する方向で調整する。稲田朋美防衛相は25日午前の閣議後の記者会見で、「訓練の習熟度と今後の治安状況などを総合的に判断し、政府全体で決めていく」と述べた。任務を付与する場合は実施計画を改めて閣議決定する。
防衛省の辰己昌良・統合幕僚監部総括官は25日の参院外交防衛委員会で、駆けつけ警護が付与された場合の活動範囲について「限定的な場面で一時的な措置として、緊急の要請に応じ、能力の範囲内で対応する以上、施設活動を行っている地域に限定されるものと考えられる」と答弁。自衛隊の施設部隊約350人が道路整備などに携わる首都ジュバ周辺に限られるとの認識を示した。自民党の佐藤正久氏への答弁。