法廷通訳が付き有罪判決を受けた被告の数
日本赤軍による30年前の「ジャカルタ事件」で殺人未遂罪などに問われている城崎勉被告(68)の裁判員裁判で、インドネシア語の法廷通訳の内容が誤っていた疑いがあるとして東京地裁が鑑定を委託し、鑑定書が25日に提出された。公判中に裁判所が通訳内容を検証するのは極めて異例だ。
1986年にインドネシア・ジャカルタの日本大使館に爆発物が撃ち込まれた事件の裁判。爆発物が発射されたホテルの従業員や警察官らインドネシア人11人が証人として来日し、計8日間にわたって証言した。辻川靖夫裁判長は2人の日本人男性を通訳人に選んだ。
このうち、9月29、30日の2日間に3人の証人尋問を担当した通訳人について、弁護側から誤訳の疑いがあるとの指摘があった。29日の法廷では、通訳人が何度も「ということだと思います」と話し、辻川裁判長が「証人の答えだけを訳してください」と注意する場面もあった。
このため、10月13日に地裁…