マグロの解体で、切り取った頭を持ち上げる愛媛県立宇和島水産高校の「フィッシュガール」=福岡市中央区
全国でマグロの解体を披露している女子高生がいる。愛媛県立宇和島水産高校(宇和島市)の女子生徒有志による「フィッシュガール」は、北海道から九州まで足を運び、愛媛の魚の魅力を発信する。
16日午後、福岡市の百貨店・博多大丸の鮮魚売り場。3年生の濱田春菜さん(18)と松本唯さん(18)が赤い作務衣(さむえ)で登場した。
濱田さんはのこぎりや出刃包丁、牛刀を使い分けながら、愛媛県で稚魚から養殖したクロマグロ「だてまぐろ」を解体していく。力を込めて頭を切り分け、骨に沿って包丁を入れる。切り取った大きな身を持ち上げると、約50人の買い物客から拍手が起きた。
隣に立つ松本さんは「愛媛の生産者の手で丹精込めて育てられた魚を『愛育フィッシュ』と呼んでいます!」と笑顔で解説する。マグロの卵の大きさなどクイズも盛り込む。25分ほどで解体は終わり、多くの人がマグロを買っていった。
フィッシュガールは5年前、水…