インタビューに答える韓国観光公社福岡支社の李鶴柱支社長=福岡市博多区、稲田清英撮影
韓国を旅行などで訪れる日本人の数が今年に入って回復し始めている。2012年をピークに減り続け、15年まで3年間でほぼ半減したが、今年は昨年に比べて2割増のペースだ。「日韓関係の改善や最近の円高傾向が追い風になっている」(旅行業界関係者)といい、韓国側も誘致に力を入れる。
韓国観光公社の統計によると、今年1~9月に訪韓した日本人は約166万人だった。前年同期を約25%上回っており、ここ数年の急激な落ち込みに歯止めがかかった格好だ。
韓国を訪れる日本人は韓流ブームなどを追い風に12年には約350万人に達した。だが一転して13~15年には毎年、前年比で2割前後の減少が続いてきた。日韓関係の悪化や円安に加えて、15年には韓国で中東呼吸器症候群(MERS)の感染が広がり、韓国旅行のキャンセルなども続出。15年は約180万人まで落ち込んだ。
この間、韓国からの訪日客は増…