tofubeats(トーフビーツ)=20日午後、大阪市北区、滝沢美穂子撮影
■DJ・音楽プロデューサー tofubeats〈トーフビーツ〉さん(25)
ほかの大都市と比べて神戸は「足りないことの方が目につく街」。だからこそ、音楽環境が充実している東京に居を移さず、生まれた場所にこだわる。神戸に足場を置くことがすでに挑戦なのだ。
神戸市ではいま、若年層の多くがよその街へ出て行く。流出をくい止めるべく今年度始まった市のプロジェクト、「U30 CITY KOBE」のテーマ曲を担当した。地元で活躍する若者の動画をネットで発信する企画だ。「どんどんキーが上がっていく曲。若い人たちを勢いづけたくてつくった」と楽曲への思いを語った。
中学2年から作曲を始め、ネットで発表してきた。芸名がトーフ(豆腐)なのは「日本人とわかる単語で、かっこよすぎないから」。2013年、歌手の森高千里と組んだ「ドント・ストップ・ザ・ミュージック」でメジャーデビューした。
アイドルソングからヒップホップまで、つくる音楽は幅広い。メジャーアルバムでは藤井隆や小室哲哉、くるりの岸田繁らそうそうたるアーティストと共演し、自身も歌とラップを披露した。共演者を選ぶ基準は「目指す理想があり、一貫している人」。「長く愛される人は、好きでやっているし、妥協しないんだと勉強になった」
いまや神戸を代表する存在だが…