スケートカナダ開幕前日、本番リンクで調整する羽生結弦=遠藤啓生撮影
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第2戦スケートカナダが28日(日本時間29日)に開幕する。男子は羽生結弦(ANA)が、自身が史上初めて成功させた4回転ループを含む4度の4回転ジャンプにフリーで挑む。
フィギュア特集 Kiss and Cry
ループ、2度のサルコー、トーループ。27日の公式練習で羽生は次々と4回転ジャンプを決めた。「気持ちよくできた。80~90点」。4週間前の大会では二つしか4回転を決められなかったため、成功率を高める練習をしてきた。「(コツを)つかみきれるかな、というものが見えた」と仕上がりの良さを口にした。
無良崇人(洋菓子のヒロタ)は自身で初めて2種類計3度の4回転に挑む。「賭けに近いが、挑戦しないとできるようにもならないので」。スケーティングに定評のある元世界王者のパトリック・チャン(カナダ)も練習で4回転を何度も決めていた。
女子は昨季の世界選手権を制したエフゲニア・メドベジェワ(ロシア)に同5位の宮原知子(関大)が挑む構図。宮原は27日の練習で「自分も跳べるぞ、というところを見せたい」。メドベジェワと競うようにジャンプを決めた。
本郷理華(邦和スポーツランド)は、ショートプログラム(SP)で3回転の連続ジャンプの難度を下げる。「ジャンプだけでなく振り付けもしっかり見せたい」。昨季のこの大会で3位に入った永井優香(東京・駒場学園高)は、ジャンプを基礎から作り直している途中だといい、「少しずつ良くなっている。楽しく滑りたい」と話した。