広島空港に到着した日本ハムの増井=北村玲奈撮影
プロ野球のSMBC日本シリーズ(4戦先勝制)は29日、マツダスタジアムに舞台を戻して第6戦が行われる。本拠での3連勝で3勝2敗と巻き返し、10年ぶりの日本一へ王手をかけた日本ハムの予告先発は増井、広島は野村と発表された。28日、広島は一部の投手陣がマツダで調整し、日本ハムは広島へ移動した。
特集:日本シリーズ2016
■3連続逆転の日本ハム 増井「平常心で」
日本ハムは3試合連続逆転勝ちで、うち二つはサヨナラと波に乗る。大谷は「毎試合、毎試合いい所で打っている選手が違う。全員で取りにいっている」と話す。第6戦で先発する増井は、前回登板した第2戦では自らの守りのミスもあり敗れた。「力が入ってしまった。なるべく平常心でいきたい。広島は札幌では元気がなかったけど、向こうに行くと変わるかもしれない」と警戒した。
■最多16勝野村「何としても勝つ」
広島は野村に望みを託す。この日は雨が降るマツダスタジアムで黒田らと調整した。両リーグ最多16勝を挙げた右腕は第2戦で6回を被安打2、1失点と好投した。ただ、その後の3連敗でもう後はない。引退を表明した黒田の先発が予想される第7戦へ。日本一へ。「こっちは勝つだけ。勝たないといけない。何としても勝つという強い気持ちでいきたい」。勝つ、という言葉を繰り返した。