28日の東京株式市場は、円安などを受けて日経平均株価が2日ぶりに値上がりし、前日終値より109円99銭(0・63%)高い1万7446円41銭で取引を終えた。終値では4月22日以来、半年ぶりの高値をつけた。
東京証券取引所第1部全体の値動きを示すTOPIX(東証株価指数)の終値は、同10・40ポイント(0・75%)高い1392・41。出来高は26億2千万株。
前日発表された英国の7~9月の実質国内総生産(GDP)が市場予想を上回り、世界経済の先行き不安が後退。外国為替市場では比較的安全な資産とされる円を売る動きが強まり、1ドル=105円台まで円安が進み、自動車など輸出株が買われた。円安を受けて日本銀行によるマイナス金利政策の深掘りが遠のいたとの思惑が広がり、金融株の上昇が目立った。