菅田将暉さん=岡田晃奈撮影
主演映画の公開が続々控える菅田将暉さん。一方で日テレ系の連続ドラマ「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」(水曜夜10時)に出演中だ。主演の石原さとみさん演じる出版社勤務の女性に一目ぼれされる、大学生作家、という役どころ。菅田さんとの一問一答は次のとおり。
――石原さんとの共演は2012年の舞台「ロミオ&ジュリエット」以来、2回目ですか?
細かくいえば、一度だけドラマで一場面の共演はありましたが、そうですね。舞台では、僕は当時まだ10代で、石原さんは完全に「お姉さん」でした。今は、当時よりきちんと会話が出来ていると思います。
――石原さんの印象は?
リアクションが素直な方。よく笑うし、違うと思ったら「違う」とハッキリ言う。ボケ担当の僕としては楽しいですね。全部、素直にリアクションをくれるというのは。
――4年前とは、菅田さんの評価や取り巻く環境は一変したのでは? 自身は現在の状況を、どう見ていますか?
そうですね……。とにかくやりたいことがたくさんあるんですよ。先日、あるスタッフの方に、ふいに「菅田くんは今後、何がやりたいの?」と聴かれて、俺何も考えずに、本心で自然に「全部!」って言葉が出たんです。言ってから5秒後ぐらいに「なんて幼稚な答えをしてしまったんだろう……」と思ったけれど、またすぐに「全部は全部だから仕方ないよなあ」と開き直ってね(笑)。
――優先順位は?
それは、あるとすれば、「その時にしか出来ないもの」ですね。年齢とか。そろそろ制服もつらくなるでしょうし。あとは肉体的なことや、縁とかね。
――先ほど「ボケ担当としては」という表現をしましたが、大阪出身で、やはりお笑い好きなんですか?
笑いはコミュニケーションの一種。関西人として、自分がボケることが出来る相手がいることって、基本的にうれしいですよね。撮影現場では石原さんとも、そんなやりとりをしています。そういう会話ができる関係になったというか。
――ドラマの中では、石原さん演じる河野悦子に一目ぼれされる役ですが、実生活で年上の女性と、そういった関係になることを想像すると、どうですか?
いやあ、いいですねえ、それ。すごくいいです。もう、もてあそばれ、転がされたいです(笑)。今回のドラマでは恋愛の展開はなくて。ラブストーリーの要素も、もちろんあるのはあるのですが、あまり意識していないというか。ただ、悦子に対して、人間的にひかれる部分は描かれているんです。悦子は自分の考えと行動が一致していて、そういう人っていうのはある種、今の時代にはヒーローのように映るんですよね。なかなか自分の言いたいことを言える人って少ないし、行動に移せる人は、もっと少ないですから。だから河野悦子という役に対しては、素直に「ああ、格好いいなあ」と思う。