米ペンシルベニア州で3日、演説したメラニアさん=AP
米共和党大統領候補トランプ氏(70)の妻メラニアさん(46)が3日、接戦州ペンシルベニア州で演説し、大統領夫人になれば、「女性と子どもの擁護者になる」と強調した。夫人が表舞台で演説するのは、7月の党大会以来。大激戦となっている選挙戦の最終盤で、共和党主流派から見放され、孤軍奮闘する夫のため、女性票掘り起こしに一肌脱いだ格好だ。
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メラニアさんは演説で「私は(スロベニアからの)移民だ。米国が自由と機会を与えてくれる国だと誰よりも分かっている」と述べた。米国の労働者が困窮し、工場が次々閉鎖される現状を夫が憂慮しているとし、「彼なら問題を解決できる」と強調した。
メラニアさんが登場するのは、7月末の党大会で演説し、オバマ大統領夫人の演説の盗用だと批判されて以来。ワシントン・ポストなどが3日に発表した世論調査では、トランプ氏の支持率は男性から51%で、クリントン氏の40%を圧倒。ただ、女性からの支持は41%で、クリントン氏の52%に水をあけられている。
演説では、大統領夫人になれば、ソーシャルメディアを通じたいじめへの対策に取り組むとも強調した。(ワシントン=佐藤武嗣)