42階のオフィスフロア。窓からは名古屋城など市街地が一望=4日午前、名古屋市中村区、小川智撮影
JR東海が名古屋駅前に建設している超高層ビル「JRゲートタワー」(名古屋市中村区)のオフィス部分の入居が7日に始まる。名駅近くでは「大名古屋ビルヂング」「JPタワー名古屋」に続く大型物件の誕生で、働く人は合計で約1万8千人増えそうだ。
4日、JRゲートタワーの内部が報道関係者に公開された。地上46階、地下6階建て、高さは約220メートル。オフィスは26~44階で、床面積は計約4万5千平方メートル。ビルを運営するジェイアールセントラルビルによると、名古屋市内からの移転を中心に「折衝しているものも含めるとほぼ満室」という。約4千人が働く見込み。不動産関係者によると、賃料は3・3平方メートルあたり3万円程度とみられ、大手飲料メーカーや商社が入るとされる。
名古屋JRゲートタワーホテル(客室数350)や、JR名古屋高島屋が運営するモール、ユニクロ、ビックカメラなどの商業部分は来年4月から順次開業する。地下5~6階は2027年に開業予定のリニア中央新幹線駅の一部になる。
名駅周辺は再開発ラッシュが続いている。入居が始まっている大名古屋ビルヂング(地上34階建て)、JPタワー(地上40階建て)と合わせると就労者は約1万8千人増えるという試算もある。ジェイアールセントラルビルの吉川直利社長は「オフィスが集積すればビジネスにとって利便性のいい地域になる」と期待を語った。
不動産仲介の三鬼商事によると…