三井不動産の建てる新たなビル屋上には緑に囲まれたスペースを設ける(イメージ)=三井不動産提供
再開発が進む名古屋駅周辺。2020年から21年にかけて、新たなオフィスビル2棟が完成を目指している。
【特集】名古屋駅、変わりゆく街
20階建て、屋上に緑の空間 三井不動産21年完成予定
三井不動産は、名古屋駅前に建設する地上20階建て高層ビルを着工したと発表した。完成は2021年1月末の予定。屋上には、テナント企業の社員が利用できる緑で囲まれた空間を設け、企業の「働き方改革」の取り組みを支援するという。
建設地は、ミッドランドスクエアとモード学園スパイラルタワーズに挟まれた一等地。ビルは延べ床面積3万平方メートルほどで、地下1階から地上3階までは商業施設、高層階はオフィスが入る予定。商業施設に入る店舗などの詳細は今後決めるという。
名駅前はここ数年、オフィス供給が急増したにもかかわらず、空室率は記録的な低水準が続いている。三鬼商事によると、名駅地区の5月の賃貸オフィス空室率は約25年ぶりに2%台まで下がり、供給が追いついていない状況だ。
14階建て、名鉄など20年夏ごろ完成予定
三菱倉庫と名古屋鉄道は、名古屋駅近くに賃貸オフィスビルを建てると発表した。地上14階建てで、低層階は商業施設が入る。延べ床面積は約1万9千平方メートル。今年秋ごろに建設を始め、2020年夏ごろの完成を見込む。
建設場所は名古屋市西区名駅1丁目。JPタワー名古屋の北側で、名駅からは徒歩4分ほど。名鉄は20年度までの中期経営計画で、自社が保有する資産の有効活用を掲げている。