8日に合流し、ランニングする本田(左から2人目)と吉田(同4人目)=増田啓佑撮影
15日のサッカーW杯アジア最終予選・サウジアラビア戦に向けて茨城県内で合宿中のFW本田(ACミラン)とDF吉田(サウサンプトン)が、J2に降格した古巣の名古屋への思いを語った。
本田は2005年に石川・星稜高から入団。吉田は出身の長崎市を中学入学時に離れ、育成組織に入り、07年に昇格。2人ともプロの第一歩を名古屋で踏み出した。本田も吉田も、フェンロ(オランダ)へ移籍するまで3年間所属した。
8日に成田空港へ帰国した吉田は、「半年くらい前から、(降格危機の)ニュースの内容が悲しかった」。本田は「J2へ落ちることが次の勢いになる。自分も人生でそういう道を歩んできた。下降気味のところから、ぐんと一気に以前いた場所を超えていくような(成長)曲線を描いてほしい」と話した。
元日本代表で今も交流があるというGK楢崎(40)の今後については、2人とも言葉を選んだ。吉田は「親しすぎて、なかなか連絡を取れなかった。今回は連絡すると思います」。本田は「自分で年齢のことも意識していると思う。中途半端にやるのを嫌う人だから、引退も視野に入れていると思う。すべてはナラさんが決めること。続けるなら応援したいし、辞めるにしてもお疲れ様と言いたい」と先輩を気遣った。(増田啓祐、藤木健)