こうの史代さん アニメ映画「この世界の片隅に」(片渕須直監督)が11月12日から、全国の映画館で公開されます。漫画家・こうの史代さんが2007~09年に「漫画アクション」で連載した作品が映画になりました。作品に込めた思いを、こうのさんに聴きました。 特集:核といのちを考える ◇ 【あらすじ】絵が得意な主人公の浦野すずは18歳だった昭和19(1944)年、広島市から20キロほど離れた呉に嫁ぐ。物不足のなか、工夫をして家事をするが、軍港だった呉は何度も空襲に襲われた。そして、20年8月6日には、広島に原爆が落とされる。それでも、大切なものを失ったすずたちは、たくましく生きていく。 ◇ 広島市で生まれ育ちました。それなのに、高校生のころには、原爆や戦争の話が嫌いになっていました。どうしてだと思いますか? 「二度と原爆の悲劇を繰り返してはいけない」という答えがもう用意されていて、何度も大人に言わされる。残酷なものを、みんなと一緒に見せられるのもいやでした。でも、いま振り返ると、子どものころに出会った原爆や戦争のお話は、大切な思い出となっています。 編集者にすすめられて、原爆が落とされてから10年たったあとの日常を描いた「夕凪(ゆうなぎ)の街 桜の国」を発表しました。とても反響がありました。そして、読者に背中を押されるかたちで、戦争中の広島県呉市を主な舞台にした「この世界の片隅に」を描きました。日本には空襲の被害を受けた場所がたくさんあり、原爆だけでは語りきれないこともあると考えたのです。 「この世界の片隅に」では、戦時中の普通の生活を見てほしいと思って、あえて穏やかな暮らしを描きました。ふつうの人たちが戦争に巻き込まれてしまう。二度と戻ってこない当たり前の日々が、どんなに尊いかを感じてほしい。原爆後、必死に生きた人たちへの感謝の気持ちも込めています。 主人公のすずは空襲や原爆で大切なものを失いますが、生き抜いていきます。すずと同じ視点で原爆に向き合ってもらえたらいいですね。 ◇ こうの・ふみよ 1968年に広島市で生まれる。95年に漫画「街角花だより」でデビュー。「夕凪の街 桜の国」は2004年度の文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を受賞。「この世界の片隅に」は09年度の優秀賞を受賞した。(聞き手・大隈崇) |
戦時下の穏やかな日常、あえて描いた こうの史代さん
新闻录入:贯通日本语 责任编辑:贯通日本语
相关文章
絶滅危惧種ナナミゾサイチョウの撮影に成功 雲南省盈江
華やかな衣装に身を包んだ女性建設作業員 雄安新区
中国の科学者、サルの顔認証技術でキンシコウを見分ける
外交部、「ジェノサイド」は中国では世紀の嘘
中国の若者がすぐに仕事をやめてしまうのはなぜか?
列車運転士も「頭文字D」の藤原拓海にチャレンジ? 広西
中国のCBDビジネス環境に明らかな進歩 一線都市がリード
巨大な魚に食べられちゃう?カナス景勝地に登場したユニーク雪像
金銀同様の価値がある豊かな自然広がる福建省三明
彩り鮮やかな北京冬季五輪アイスホッケー訓練施設「氷菱花」 北京市
ロマンチックな清掃作業員、イチョウの葉で作ったバラのブーケをプレゼント!
カナダ軍艦の台湾海峡通過で中国側が厳正な申し入れ
秋色に染まった白雲山 河南省洛陽
済南―泰安高速道路が近く開通 山東省
三峡ダムが2020年の試験貯水目標175メートル達成まであと少し
煌くイルミネーションで中国輸入博迎える上海市
明孝陵景勝地を飾る彩り鮮やかな「600メートル」 江蘇省南京
どんなグルメも「おふくろの味」にはかなうものは無し!
新疆カナス湖の白鳥 静かな湖面が天然の「舞台」に
艶やかな花壇で建国記念日を迎える北京
農民豊作祭 穀物で描かれた色鮮やかな五穀豊穣の「絵」
ハクチョウの首の形の青銅壺に入っていた液体は前漢の古酒
外交部、米国と台湾地区のいかなる公的交流にも断固反対
王毅部長「ワクチンはいかなる国でも独占してはならない」
緩やかな斜面に整然と建ち並ぶ新築住宅 浙江省湖州